大盛アンパンセット

□節分
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『やだわ殴るなんて物騒な…今日は節分よ?私の中に鬼がいると言われて豆をまかれたんじゃたまんないもの。だから今日は心優しくするのよ。』

あぁ、じゃあ明日は鬼に戻るんですね…。
明日が自分の命日だと悟るアン。
これ以上家にいてバタ子の機嫌を損ねるのもなんなので、鬼を探しに外へ出かけた。

『私が鬼だなんて外で言ったらしょうちしないわよ?』

出かける時にそういったバタ子の目は本気だった。



道を歩きながらアンは聞いた

『…で、鬼はどこにいるんだ?メロン』

『鬼ヶ島だよ☆』

『・・・・』


この妹は夢見る年頃のようだ。いもしない鬼や鬼ヶ島を本気で信じている。その証拠にさっきから鬼を退治したくて仕方ないようで、無駄に豆を振ったり握ったりしている。
つきあっていたらキリがない。適当な所で切り上げてさっさとコタツでミカン食おう。

そうアンパンマンが思案していると…


【ガッサアァッッ!!】

『悪い子はいね〜がぁ〜〜っ!!!』

秋田県男鹿市名物、ナマハゲがでてきた。



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