大盛アンパンセット
□借金返済…?
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その体からは黒いオーラがにじみ出ている。
『…ま、まぁ過ぎた事は仕方ないじゃろ?』
反省の色が全くないジャムの態度に、独裁者的なこの二人が何も思わないわけがない。
いつものように普通にキレた。
そう。
"い つ も の"ように普通に―――。
――しばらくお待ち下さい。
…数十分後
『まぁ…そうね。過ぎた事は仕方ないわ』
少しスッキリしたような表情で、頬についた血しぶきを拭いながらバタ子が言った。
『そうだな。』
そして何事もなかったかのように、金属バット(使用済)を棚にしまうアンパンマン。
『でもちゃんと罪は償ってもらわなきゃねぇ。アンパンマン?』
赤く染まったハンカチを握りしめ、微笑みながらバタ子が言った。
それにならい、アンパンマンも笑いながら答える。
『犯した罪に見合う罰を受けるのは、当然だろ〜』
当の本人は、もうすでに罪を償っていると言っても過言ではないほどに、変わり果てた姿をしている。