大盛アンパンセット
□バイ−記憶=?
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『よぉ。カレーパンマン。実はバイが記憶喪失に…』
『もちろん知っているとも!!
バイキンマンが恋人である俺の事を忘れてしまったのは至極残念だ…!!!』
しかしその表情は喜びを隠しきれんばかりに、爽やかな笑顔だ。
『しかぁし!!失った記憶なら取り戻…いや、新たに作ればいい!!俺たちの愛はこの程度では消えない!!そうだろぅ!?』
『え…あ……??』
問いかけられたバイは確実に混乱した。
無理もない。初対面の人物に愛の告白をされたのだから。
しかも男に。
『つ、まり……。
え……恋人……っ!?男…が、俺とぉ!?』
『そうともバイキンマン。』
どこからともなく現れ静かにそう言い返したのは、我らが変態ショクパンマンだ。
『そしてかく言う僕とそこのアンも』
恋人なんだ、と続けようとした時、その言葉を先読みしたアンがショクの声をかき消すようにうなった。
『お前は俺の舎弟なんだぜ?』
『し、舎弟!?す、すみません!!今まで失礼な事を…!!』
バイキンマンは先ほどからのように、あっさりと信じた。