大盛アンパンセット
□バイ−記憶=?
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『こんな嘘も見破れないとは本当に記憶喪失みたいね。』
バタ子はまだ黄緑色の液体をすすっている。
が、なぜか誰もそれについては触れない。
『本当に何っにも覚えてないのか?』
『あぁ…全く覚えていない……』
バイキンマンはずっと、どこか不安げな、苦しそうな表情をしていた。
よく観察すると挙動不審な所もまちまち見られる。
記憶がないというのは、よほど精神を不安定にさせるのだろう…ざまぁみろ。いい気味だ。
とアンは腹黒くほくそ笑んだ。
その時、壊れんばかりにドアが勢いよく開け放たれた。
【バゴンッ】
『いやぁ―、今日は実にいい日だ!!』
大声をあげていきなり現れたのは、史上最高の笑顔をたたえたカレーパンマン。
バイキンマンは見知らぬ人物の、いきなりの訪問にびっくりした。
『あ☆カレーパンマン〜!絶対来ると思ってたよ〜!』