アンパンセット
□幸せな添い寝
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『夜中の二時頃Vv俺ってば亭主関白派だからさぁ〜何しても許されるわけよ。わかる?
っつー事で飯。』
『色んな意味でふざけんな。
丑三つ時に人の寝床に入って寝るような変態に出す飯はありません。
さっさと出ていけ。』
『変態じゃなくて亭主に出す朝ご飯はあるだろ…?』
カレーパンマンの顔が少しずつ、バイキンマンに近づく。
バイキンマンは物怖じず無表情のままカレーパンマンの背後に視線を移す。
『それともなんだ?食欲の前に性欲を満た【ゴッッ】
『ぬわぁ〜にほざいてるんですか。カレー野郎。』
バイキンマンの視線の先には、年の頃30後半ぐらいの細身の男がいた。
髪は黒くセミロング。背はかなり高く面長の美形なオジサマ。
黒で統一されたゴシックファッションが一層、妖しい魅力を引き立てていた。
カレーパンマンの後頭部を殴った右手には、微かに血のついたナックルがはめられている。
『ありがとよ、ホラーマン。』
柔らかく笑い礼を言うバイキンマン。