アンパンセット
□不思議な水
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ある
晴れた午後―――
いつものようにパトロールしていたアンパンマンに、その災難は訪れた――。
『あー暇ー。パトロールっつったってただ飛び回ってるだけだしなぁー
事件なんてそぅそぅねぇしなぁーー』
と言いながら同じ所をぐるぐる回るアンパンマン。
『アンパンマン!!』
『お、バイキンマン』
『てめぇはヒーローなのになんでそう不真面目なんだ!!!!』
『ダルいもんはダルい。』
『…
その憎まれ口も今日までだ!!!!見ろ!!』
『?なんだ、そのビン?』
『説明は後!!とにかくくらえ!!』
『ぶわ!!!!』
【ビシャッッ】
透明な液体がアンパンマンの体に降りかかる。
『ぁにすんだよっっ!!!!マスクが汚れるだろっ!!』
【ズボッ】
珍しく自分からマスクを取るアンパンマン。
『水もしたたるいい男〜♪』
『……だからどこから出てくんだよお前は。』