アンパンセット
□ピクニック
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澄んだ青空
一面の花畑
そして
足元に広がる……
血。
『……こんな綺麗な場所で殺戮はやめとけよ。バタ子。』
『だってこのクソじじぃったら、
[もし美形に出会ったらワシのモノに…!!!!]
なんて呟いていたのよっ!?』
『安心しろ。こんな人里離れた所に美形はいない。そしておまえ等に惚れるわけがないから。』
アンとバタ子の足元には、血まみれなジャムが倒れている。
もちろんバタ子の手には血のついたこん棒が握られていた。
今日はバタ子、ジャム、チーズ、アンパンマンの4人でピクニックにきていたのだが、ささいな事で殺し合い…もとい喧嘩したジャムとバタ子。
『アンッ』
【ガブッ】
いつの間に発見したのか花畑に転がっていた大きなオニギリ。
お約束、とでも言うようにチーズはオニギリに噛み付く。
『チーズ!!やめとけって!!』
【ズボッ】
アンパンマンが止めに入ろうとしたその瞬間、オニギリ…もといマスクが取れてしまった。