アンパンセット
□アンパンマン其の一
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『ヘイ!!愛しのマイハニー!!!!』
アンパンマンは嫌な顔をしている。ある意味宿敵のショクパンマンの登場だ。
『………何か用か、変態。』
『話は聞いてたよアンパンマン!!!!
君はヒーローだから、危険物であるかもしれないソレを、ヘボ三人組にかわって舐めなければならない………!!!!
だが、本当に毒だったら!?
そう思うと僕はいてもたってもいられないよ…!!』
『……で?』
『僕が変わりになめてあげるよ!!』
『ホウ…それはいい。早速頼むぜ。』
ニヤリと笑うアンパンマンの手のひらには白い粉が乗っている。
ショクは何のためらいもなくそれをすくい、自分の口へと運んだ。
『うっ……!!』
【ドサッ】
ちなみにカメラは回したままである。
『やっぱり……』
『毒……』
『舐めなくてよかったざんす。』
そういうと三人はどこから出したのか、倒れているショクの傍に線香をたて、手をあわせ去っていった。
『ふっざまぁみろ。』