アンパンセット
□クリスマスパーティ
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『メリィ〜クリスマァ〜〜〜ス!!!!!!』
【パァンッ】
盛大に鳴らされたクラッカーからは、色とりどりの紙がこぼれ、そのテーブルの上には豪華な料理が並べられている。
『バタ子さん、私までパーティーに呼んでくれてありがとう。』
『いいのよロールパンナちゃん。離れて暮らしていても家族でしょう?』
『お姉ちゃん☆乾杯しよう〜!』
女性陣がなごやかな雰囲気を作る片隅、男性陣はいつもと変わらず騒いでいた。
『……アンパンマン、もしかして今回俺様を誘った理由って…』
『いや〜…バイキンマンもイブを一人で過ごすよりかは、皆で過ごした方がいいだろ?
人数は多い方が楽しいしな!』
そんな偽善的な事を言っているヒーローの焦点はあっていない。
『それは建て前だろ。
本音はただ巻き込みたかっただだけだろ。』
『違う!!ただ巻き込みたかったんじゃない!!
俺だけ変態に言い寄られるのはムカつくからだ。』