アンパンセット

□バタ子の恋人
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パン工場――。





『こんにちは―!ジャムおじさん、バタ子さん、メロンパンナ、アンパンマン!!』


さわやかな笑顔の、一人の外人風の男がパン工場を訪れた。


『いらっしゃい、ハンバ―…』

『おおっと激しくすべっちまったいやぁぁぁぁ―――っ!!!!!!!!』

【バシャァァッ】


笑顔(営業用)で挨拶をするアンパンマンを押しのけ、
いきなり、わけのわからないかけ声と共に、瓶の中の水を来訪者にぶっかけるジャム。


【ポタッポタッ】


『……冷たい』

『なっ!!冒頭から客人に向かってなにしてんだじじ『大丈夫ですかっ!!?
たくましい肉体と鮮やかに波打つ金髪に青い瞳、整った顔と優しく頼りになる性格を持った、
さわやかカウボーイなハンバーガーキッドさんっっっ!!!!!!!



またまたアンパンマンを押しのけて現れたのはバタ子。
獲物を狩る眼……もとい恋する瞳で、キッドをみつめながら介抱している。
その鼻息は荒い。


『バタ子さん見事にキッドさんの特性をとらえてるね☆』


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