アンパンセット
□幸せな添い寝
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バイキン城の朝。ーーーーー
薄暗い部屋に雷光が差し込む。
その唐突な眩しさに闇の中にあった意識が浮上する。
………朝か。
起きたはいいが早すぎるな……
もう一度、闇に身を投じる為に体制を変えて目を閉じる。
ふと。
瞬間的に視界の端の方に金色のナニカが見えた気がした。
イヤな予感がする。
明らかに自分のモノではない寝息がすぐそばで聞こえる。
マサカ。
なんて思いながら恐る恐る目を開けると、金色のツンツン頭が有る。
小麦色した青年が気持ちよさげに、寝息を立てている。
『安らかに寝てんじゃねぇホモ野郎ぉぉっ!!!!!!!!』
【ドガァァッッ】
ブチキレてベッドごとちゃぶ台返しするバイキンマン。
『痛ぇなぁ〜もっと優しく起こせよ。』
『だまれ!!!!勝手に人のベッドで寝ておいてその態度はなんなんだ!?っていうか貴様
いつからいたっ!!!??』