渋柿単品
□『魑魅魍魎』
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取るに足りぬ
細かなものよ
蠢き唸り数多に
存在するものよ
烏合の衆に紛れ
巣の中から叫ぶ
ものたちよ
なぜそれにまで
特別になろうと
躍起になるのか
顔をしかめながら
罠を作るのか
全てを踏みつけ
さほど変わらぬ
高さに上るのか
欲望のために
全てを捧げるのか
そして
なぜそれを
愚かだと気付かないのか
魑魅魍魎
そこの君に
言っているのだよ
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