渋柿単品

□『過去最大の罪』
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なぜ


僕は忘れていた


君の全てを



笑い方も
声も
仕草も
存在も


どれだけ愛したかも

なぜ。



涙が溢れて
止まらない





ああ、
どうか

この泣き声が
君の耳に
入りませぬように


この想いが
届きませぬように


涙が
触れませぬように




君を忘れた
罰は受けますから



ああ、
神様どうか


彼女を忘れていた僕に

過去最大の罰を。







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