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□恋人の宿命
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俺は今、とても怒っています。

恋人と喧嘩しました。

否、俺が一方的に怒ってるんですけど

でも圧倒的に向こうが悪いんです。

何度も何度も隣で謝られました。

でも許しません。だって…


クリスマスに恋人をほかっておく男、どー思います?




「せやからゴメンて、もう許したってーな光ちゃん」

「許したりません」

「せやかて仕方なかったんや」

「単位が低くて冬休み強制補習でクリスマスっちゅー恋人たちのイベントの日に学校行ってお勉強俺の事はほったらかしこれのどこが仕方あらへんっちゅーんですか事細かに説明してもらいましょか?」

「うっ…スミマセン、馬鹿な俺が悪いんです」

「しかも俺になんの連絡もしてこんってどーゆー事ですか?補習なら補習って言って下さいよ」

「言っといたら怒らんかった?」

「怒りました」

「せやろ?光に怒られてからそのあと補習地獄なんて耐えられんやろ?」

「彼氏ならそんくらい耐えてください」

「恋人から貰う罵声が一番堪えんねん」

「そうなった原因が何言ってんですか。自業自得ッスわ」

「でも俺かて進学かかっとるんやで?千歳と白石やってクリスマスは図書館で勉強しとったやん」

「図書館デートくらいなら俺らだって出来ますやろ。けどあんたは学校の補習やないか」

「ゴメンナサイ」

「俺はあんたと違って馬鹿やないですから補習なんか受けさせられません」

「そうやな、天才の財前くんは俺なんかとはちゃうからなぁ」

「よう分かっとるやないですか」

「皮肉や阿呆。もう何したら許してくれるん?」

「誠心誠意俺に尽くして下さい」

「お、おう!!」

「早よ尽くして下さい」

「早速か!?えーと、えーと…そうや!!初詣いこうや」

「初詣ッスか?それでどうやって尽くしてくれるんスか?」

「何言っとるんや。恋人と一緒に新年迎えれるんやで、最高に幸せやん」

「バッカみたい」

「あぁあゴメンナサイ俺が一緒に行きたいんですお願いします一緒に行ってくださいお願いします」

「仕方ないので一緒いってあげますよ」

結局俺は、謙也さんに甘いんや…

でもまだ許してやらへん




「うわ〜流石に大晦日。混んどるなぁ…」

「何当たり前の感想言っとるんスか。ボキャブラリー薄すぎや」

「くっ…悪かったな」

悔しそうに歪ませた顔。

むっちゃ爽快や


「謙也さん、善哉奢ってや」

「善哉?善哉なんかいつでも食うてるやん。お汁粉やったらそこで売っとるしそれでえぇやろ」

「誠心誠意尽くすんやろ?」

「せやけど…」

「甘酒もつけてや」

「それはえぇけど、カウントダウンまで時間ないやん。甘酒はともかく善哉買いに行く時間ないで。財前のことやからお気に入りの店のやないと不満なんやろ?」

「よーわかっとるやん」

「ここから何分かかると思っとるねん!!」

ごちゃごちゃ五月蝿い先輩やな、そんくらい根性で買いに行かんかい。

「あー!!光ー」

「あぁ?…なんや金太郎か」

後ろから聞き慣れた声が聞こえたので振り向くと見慣れた子供[?]がやっぱり立っていた。

「こら金太郎、勝手に出歩くなや迷子になるやろ」

「あれ?ふくぶちょー、一緒に来てたんですか?」

「いや、金太郎は親さんと来とったみたいで、さっき偶然あったんや」

「謙也と光は一緒に来たん?」

「いや〜だって俺らラブラブやs「さっきたまたま偶然ばったり会うただけッスわ」そんな…」

「ふぅん。わいらと一緒やな」

「ん?なんや金ちゃん、上手そうなもん食っとるやん。一個ちょーだい」

「謙也も食べたいん?えーやろ、小石に買ってもろたんや」

「へー、えぇなぁ金太郎は優しい先輩に愛されとって俺の傍におるたまたま偶然ばったり会うた先輩は俺のささやかな望みも叶えてくれへんのに…」

☆副金ではありません

「なんや、嫌みか」

「別に…はぁ、副部長が俺の彼氏やったらえぇのにな」

「はは、そらおおきに」

「あかんあかん、小石に光の桁違いの我が儘聞けるはずがあらへんやろ」

「えぇよ。可愛い後輩の頼みならある程度聞いたるわ」

「えぇー!?どげんしたと小石ー!!普段そんな甘ないやん!!」

あら、謙也さんが千歳先輩化しよった。

「副部長…そう言ってくれると嬉しいッス。俺は副部長が傍にいてくれれば満足です。傍に、いてくれはりますか?」

「えぇー!?光ぅー!?」

「クス、えぇよ」

「なんやー!?小石が白石に見えてきたぁぁぁ真っ白な小石の背後に何故かどす黒いかオーラが見えるばぁぁぁい」

だからあんたは千歳先輩かて

「なんや光と小石、ほんまの恋人同士みたいやなぁ」

「あかん!!あかんよ光!!ちゅーか小石!!お前は人の恋人を平気で奪うような奴やったんか!?しかも本人の前でー!!」

「あぁ?恋人は奪ってなんぼやろ」

「白石や!!小石の皮を被った白石や!!」

「白石ならさっき千歳と一緒にあっちにおったでー」

「えぇなあっちは愛し愛されとって…俺は愛してはおれど愛されとらへん…グズ」

「あーあ、泣き出しおった…」

「…」

「財前もイジメてばっかおらんと、少しは構ってやり」

他人事やな。ちゅーか謙也さんウジウジ鬱陶しいねん。

「心配せんでも、ちゃんと愛してますから」

「…さよか」

「謙也ー!!光が謙也のこと愛しとるってー」

「え?」

「Σなっ、金太郎!!そんな大声で言うなやボケっ!!」

「ほんまか光…」

「うっ…」

「光ぅ〜」

「ほら金ちゃん、俺らお邪魔やからあっち行こ」

「えーなんでぇ?」

「えぇから。またたこ焼き買ったるで」

「ん〜」




「光…」

「さっきから名前呼びすぎッスわ」

「あ、すまん」

「…先輩うざいッスわ」

「うん、わかっとる。でも、俺は光が、好」

『A happy new year!!』

…これはありがちな展開やな

「年、明けましたね」

「…せやな」

「謙也さん、今年もよろしゅう」

「!!あぁ、よろしゅう♪」



なんや?怒っとったんやなかったんかて?

そんなん知らん



end

なんかもうグダグダで物語性なくてすみません。光謙なんだか謙光なんだか…
あと微かに副光要素含で
別に小石が財前好きとかじゃないんですよ?からかっただけで…
こんな感じで、2009年もよろしくお願い致します。

あ、あと善哉とお汁粉って何か違うんでしょうかね…?(笑)

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