abandon dog
□第九話/ちゃら男とのこと
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「ねえ〜、いいじゃん、ちょっと一緒にお喋りしようよ!」
『いや、普通に嫌なんですけど』
「そんなこと言わずにさあ〜」
これまでのあらすじ。
なんやかんやで急に銀魂の世界にトリップした私は、いともたやすく真選組に入隊し、なんやかんやあって路地裏からやっと出れました。
あらすじ以上。
今の状況は、
「ほら、ちょっとだけでいいからさ〜!」
『何がほらだよ、まじやめてくださいうざいんですけどほんとに』
なぜか、ちゃら男に絡まれてます。
『ほんとむりっ……ってうわあ、近寄んないでよ』
つーか、こいつ、アレだ。七兵衛だ。
栗子ちゃんの元カレの七兵衛だ。
穴だらけホルスタイン野郎脱糞野郎七兵衛だ。
日焼けサロンにでも行ったのかな、ガングロになってるから気付かなかった。
「いいじゃんいいじゃんスキンシップ!」
『なんであんたみたいな肌の色うんこの奴とスキンシップ取らなきゃなんないのようんこと仲良しこよしする自信無いんだけど』
「いや、俺うんこじゃねえし」
『うんこじゃなかったらなんなのよ』
「人間だよ」
『ちょ、離れてよ、アンモニア臭い』
「遠回しにうんこ臭いって行ってんじゃねーよ!」
あ、七兵衛キレた。
だってほら、今にも私の顔面めがけてちゃら男の左拳が飛んできてるもん(七兵衛左利きなんだ)
『…私に勝てると思ってんの』
つーか、七兵衛は女は殴んねーみたいなカッコイイポリシーないのかよ。
よっしゃ、一丁やりますか
反撃するため、とりあえずはこの左腕を受け止めてやろうじゃありませんか
私が受け止めるために右腕をあげようとしていたら、
「あー、あぶないよー」
「ああ!?」
『…!!』
やば、避けなきゃ!!
私は七兵衛をのこし、道の端へと走った。
「おいこら、逃げんじゃねーよ!」
七兵衛…いや、もううんこでいいや、うんこがなんか叫んでるけど、知ったこっちゃない。
…あ、でも私、仮にも真選組隊士か。
…
『…うんこも逃げた方がいいよ』
「はあ!?何を………」
ギャギャギャ!
ドカッ
「いってええええ!!」
『ほら、だから言ったじゃん』
スクーターがうんこにぶつかった。
なんで止まろうとしなかったかは知らないけど。
「いてえし!誰だよ、俺ひいた奴!」
「いや、俺言ったじゃん、あぶないよーって。お前もああ!?って返事したじゃん」
「もっとテンション上げて言えや!」
『…………』
あれ?このやりとり、どっかで見たな。
そうだ、銀さんと土方十四朗がマンガで…
…って、もしかして
「人にテンション指図される覚えはねーよ」
そう言いながらヘルメットをとったスクーターに乗ってる人は…
『……あ、』
紛れも無い、その人でした。
…………………・
あとがき
七兵衛って今ごろ何してんだろ。
七兵衛は多分左利きじゃないと思います←
次あたりに山崎がでてくるかもしれないかもしれないかもしれない(ry