+Novels Room+

□†BELOVED†
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偶然。―sanji side.


「偶然ってさ、凄いと思わねぇ?」

さっき出発した島で買い込んだ、ブルーベリーとグランベリーを鍋に入れ、加熱しながら訊ねてみた。

「あぁ?何だ、いきなり。」

予想通りの答えが帰ってきて、思わず笑う。
ふとゾロの顔を見ると、あからさまに不機嫌な表情。
笑われたのが気に食わなかったらしい。
鍋の火を止め、ゾロと自分の分のお茶を入れ、テーブルを挟んで向き合う。
無言で受け取るゾロに、また笑う。

「俺の話、寝ずに聞ける?」

俺が話しかけるまで、腕を組んで寝てたゾロ。
途中で寝そうで、少し不安。

「寝ねぇよ。」

憤慨だ、と言いたげに指でテーブルを叩く。

「悪ぃ、悪ぃ。」

そう言って続ける。
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