+Novels Room+
□☆marmalade☆
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春島が近い。
日差しも暖かくて、昼寝日和。
いつものように、甲板に寝転がって微睡む俺に届いたのは…鼻に残る甘い匂い。
眠気が飛んだ俺は、更に匂いが立ちこめているであろうキッチンへ向かう。
「…おぃι」
キッチンでは、サンジがナミとロビンにケーキの作り方を教えていた。
3人の前には生クリームとチョコレートのホールケーキが3つずつ。
それと、サンジが手に持ってる黒っぽいケーキ。
「あら、ゾロ。起きてたの?」
「お前、甘いの苦手なんだから来んなよなー。」
「酷い言われようね、剣士さん。」
「おやつまで寝てろ、クソマリモ。」
サンジに軽くあしらわれる。
正直、甘ったるい匂いで頭痛までしてきた。
「甲板で寝てる。」
「おぅ。」
「蜜柑畑で光合成してたらー?」
「マリモだからかしら?」
「あはは!ロビンもわかってきたじゃない!」
女共の俺をバカにしたような話を聞き流して、キッチンを出ようとする。