+Novels Room+
□存在の理由。(ZS)
1ページ/7ページ
――辺りは暗闇。
そこに一人佇むサンジ。
「…暗いな…。」
一歩踏み出すと水音がして、ふと足元を見ると。
「な…んでっ、血?!」
膝下まで血に浸かり、呆然としているサンジの目の前に見慣れた顔と懐かしい顔の2人が現れた。
「…クソ…ジジィと、ゾロ…?」
『チビナス…。』
「?!」
まさか話しかけられるとは思わず、サンジは息を飲む。
『…オールブルーはどうした?』
「…何、言ってやがる…。」
思わず眉を顰める。
『早くしねェと…コイツもこうなる。』
『…ウッ…。』
崩れ落ちるゾロの胸の傷が開き、血が噴き出す。
「い…やだ…。」
『…サ…ジ…。』
首を振るサンジに手を延ばすゾロ。
『嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だぁッ!!』