+Novels Room+

□存在の理由。(ZS)
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――辺りは暗闇。


そこに一人佇むサンジ。

「…暗いな…。」

一歩踏み出すと水音がして、ふと足元を見ると。

「な…んでっ、血?!」

膝下まで血に浸かり、呆然としているサンジの目の前に見慣れた顔と懐かしい顔の2人が現れた。

「…クソ…ジジィと、ゾロ…?」

『チビナス…。』

「?!」

まさか話しかけられるとは思わず、サンジは息を飲む。

『…オールブルーはどうした?』

「…何、言ってやがる…。」

思わず眉を顰める。

『早くしねェと…コイツもこうなる。』

『…ウッ…。』

崩れ落ちるゾロの胸の傷が開き、血が噴き出す。

「い…やだ…。」

『…サ…ジ…。』

首を振るサンジに手を延ばすゾロ。




『嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だぁッ!!』
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