オリジナル小説

□金切り声の聞こえる時に
2ページ/5ページ



 最初に耳鳴りが聞こえたのは、幼稚園頃。みんなと砂場で遊んでたりするときにキィンと小さく聞こえた。


  一瞬、周りが見えなくなったりもした。

    最初は怖くなった。でも小学生になり、そんな見えなくなったりすることは視力のせいなんだ、と決め付けた。

  そういえば、最近、視力もひどく低下してきている。部屋の一番端に立って、部屋の反対側の端の時計が最初だけ2秒ほどぼやけてみえるのだ。



 すべて、視力。気にすることは無い。と思いつつ目薬もさすのが面倒なのでささないでいた。
         (今になって後悔する、目薬くらいすればよかった)


  しかし、こんな俺だが、朝ははやく起きるのだ。

夜は元々23時を回らないと布団に潜り込まなかったのだが、ふと何かを考えた拍子に10時半までには潜り込むようになっていた。

 起きるのは決まって6時。 起こしさえしてもらえば、二度寝はしない、そんな性格だったのだ。

しかしツライときはツライ。起きたわいいが、あくび一つしてバタンと後ろに倒れて寝てしまうときもある。

そういうときは子供の頃から付きっ切りのおばあちゃんに学校に間に合うように起こしてもらう。

普通は7時で良いのだ。7時におきれば十分間に合う。あまりの時間も出来るくらいなのだ。

しかしなぜ6時におきるのか、というのは、パソコンスキな俺にとって簡単な理由だった。それは、
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ