TWO!
□TWO!1
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「銀さん! 銀さん!」
「………あ〜……? …なんだお前ら、」
「さっさと起きるアル! 起っきっろっ、さっさと起っきっろっ!」
「ぐふェェ!!」
新八が布団をめくりあげ、神楽が腹に頭をめりこませる。死ぬ!! 死ぬ!!
どけェェェ!と2人を布団の上から追い出すと、ようやく上半身を起こした。
何時だ、と聞けばまだ早い。なのにこいつらはすでに着替えていて、
「ていうか新八、お前いつから来たの?」
「今ですよ。神楽ちゃんがお客さん来たって電話で起こしてきたんです。なのになんでアンタだけグースカ寝てんだよ、ありえねーよ」
「悪いなー新八くん、じゃっ後は頼んだわ。俺も一回寝る、ちょっと続き見たいから」
「はあ?! 話聞いてたちょっとォォ! お客! 客が来てんだよ! なんで堂々と二度寝宣言すんだよ!」
「新八ィ、足持つアル。もうこのカッコで登場させるしかないネ。ていうか恥をかかせてやりたい」
「えっちょ」
「……そうだね、もうこれでいくしかないね。随分待たせてるし。それに恥をかかせてやりたい」
「おいィィ! 待った、よしわかった、すぐ着替えるから! タンマ!」
なんとか2人をたしなめ、俺はすぐに着替えた。
神楽に登場させられたら絶対 勢い余って壁にぶつかって俺ァ即死だ。見たくない夢を見るハメになる(あれっ夢じゃないなその場合現実だな)(だってアイツもういないんだし)
そして数分経って、ようやくお客の前に現れることができた。