蜜/室

□QUEEN...
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解放したのかされたのか。
安堵のため息をつき、直江はソファーに深く身を沈めた。

(いったいどんな命令だ……)

傷も、カラダも疼く。
素直じゃないあのひとのあれが精一杯の心配――それはわかるのだが、
これではまるで拷問だ。
憎らしくて愛おしくて眩暈がする。

(さっさと腕を治して、……さて、どうしてやろうか)

ひとり苦笑し、夢想する。





まったく……

誰よりも気高いくせに、
なんて淫らがましく美しい。





あなたは、俺の、QUEEN...















END


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