ANNIVERSARY

□2006/01 謹賀新年
1ページ/1ページ






「新年、明けましておめでとうございます。直江信綱です」

『時間って進んでんだなー(感心)。おめでとうございます、仰木高耶です』

「た、高耶さん!? なぜ姿が(驚)」

『見えるのかって? さあ。新年だから特別?(笑)』

「お年玉みたいですね」

『(笑)』

「……高耶さん………会いたかったです。とても(熱視線)」

『………………ああ(照)』

「高耶さん……」

『直江……、え、うわあっ』

「――あぁ(嘆)。触れることはできないのですね……(悲)」

『おーまーえーは〜〜〜。突然襲いかかるな!』

「だって高耶さん、
 会いたくて逢いたくてたまらなかったあなたが目の前にいるんですよ」

『〜〜〜(赤面)、おまえは犬か!』

「そうですよ」

『んなアッサリ(呆)』

「あなたの犬ですよ、と。昔、言ったでしょう?(低音ボイス)」

『うっ…(そーいえば)』

「(気を取り直して)まあ、いいです。
 あなたと私なら、……肉体などなくとも……(ちょい接近)」

『直江?(ちょい引き)』

「あれだけ深く命をかけて契りをかわしたあなたと私ならば……
 精神体でも、可能でしょう……?」

『可能、って…おい(汗)、なにす――』

「しっ――
 目を閉じて……私の声に感覚を集中させて。
 高耶さん――…(囁き&さらに熱視線)」

『うっ……ぅ、
 ちょっ…と待て待て待て待て待て!
 待て直江!(超赤面&息切れ)』

「……。冗談ですよ(笑)」

『直江……(脱力)。――でも、安心した』

「なにがですか?」

『おまえが、おまえで(微笑)』

「ええ。私は、私ですよ。しかも(微笑)」

『?』

「"狂犬"は、"待てのできる犬"に成長しました」

『なんだそれ(爆笑)』









『さてと。じゃあ安心したところで、戻るかな。おまえん中へ』

「名残おしいですが……
 ええ、安心して、あなたは休んでいて下さい。ココで」

『ああ』

「――高耶さん」

『ん?』

「今年も、一緒に生きてゆきましょうね(微笑)」

「おう(微笑)」


「『今年もよろしく…」』




2006年
(犬…いや戌年)
1月


[感想を送る]

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ