銀魂
□Indulge in my love
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Indulge in my love
「ひ〜じか〜たさん?」
「伸ばすな…」
机に向かい山の様な書類を片付ける土方の後ろの方で暇を持て余したかの様に沖田が土方に声をかけている。
「じゃあひじか〜たさんですかぃ?」
「違う。」
土方は一応答えながらも筆を走らせている。
「全く我が儘なお人でぃ…」
沖田はそう言って立ち上がり土方の横に座ると処理が終わった書類の一枚を手に取りまじまじと眺めた。
その書類には土方らしい整ったとても綺麗な文字が並んでいた。
「アンタって本当に生真面目だねぃ。」
しみじみと呟いた沖田に土方は筆を走らせる手を休めると困惑の表情を向けた。
「どうした?急に。」
「いや。別に何でもありやせんぜ。」
そう言うと沖田は何やら良からぬ事を思い付いた様で口角を少し上げた。
「ならいいんだけどな。」
土方は机に向き直り再度紙面の上に筆を滑らせた。
「そういえば土方さんこの間…万事屋の旦那とファミレスで飯食ってましたよねぇ?」
「ん?…ぁあ。………食ったな……」
意味ありげに尋ねてくる沖田に土方は自分の背中を冷たい汗が流れるのを感じた。
それに構わず沖田は土方に詰め寄り唇に触れるか危ういところで止まり耳元に息を吹き掛けた。。
「っ………!」
「今、期待しやしたね。」
真っ白な肌を真っ赤にし耳を抑える土方にくすりと笑みを漏らす。
「大丈夫ですぜぃ?その事は理由知ってやすからね。ただ…もしなんかされたらその時はただじゃ済みませんから覚悟しときなせぃ。」
どす黒いオーラを振り撒く沖田に土方はコクコクと頷くしかなかった。