銀魂

□クリスマス☆ハプニング
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クリスマス☆ハプニング




土方は大変機嫌が悪かった。
事の発端は1時間程前…




土方は今日はクリスマスという事で恋人の銀時の家に泊まりに行くことになっていた。

始めは昼間からデートをする予定だったのだが隊士や近藤が土方も一緒にクリスマスを祝いたいと駄々を捏ね銀時が渋々許可した。

嬉しいような残念な様な複雑な心境ながら普段あれだけ怒鳴っているのに自分を慕ってくれている隊士達に土方は甘くなっていたのだろう…。

隊士達が総出で土方の部屋にやってきてサンタの恰好をして欲しいと頼むのだ。
気を良くしていた土方は二つ返事で諾と答えた…


そして今に至る。

あの後隊士達は広間で待っていると言い残しそそくさと立ち去った。
渡された紙袋から服をだして土方は固まっていたのであった。

男物のサンタの衣装だと思っていた赤い服は見事なまでの女性用だった。

白いファーが襟首や袖口にあしらわれた上着にパニエを大量に使った超が付くほどのミニスカート。
仕上に赤い帽子と赤いニーハイブーツ。
おまけにカツラ付き。

それでも自分を慕ってくれている隊士達を蔑ろにする事が出来ずに土方は恐る恐るソレを全て身につけ広間に向かった。


広間では隊士達全員が揃いも揃ってカメラを手にして待っていた。


「こ…これでいいのか?」
広間の襖を開け恥ずかしそうに頬を染めて中に入ると隊士達を軽く睨みながら尋ねた。

隊士達はといえば土方が入って来た瞬間に前屈みにになって厠に走る者もあれば鼻から大出血している者も居た。

そんな隊士達に土方は不思議そうに首をコトリと傾げた。

そしてその土方にまたしても数人の隊士が脱落した。
「土方さん。」

先程からシャッターを切りまくっている隊士達の理性が限界に達しようとしていた時だった。

「トシィィ!何ソレ?!可愛すぎる写メール撮らして!」

沖田に名前を呼ばれ振り返った土方に近藤は携帯を片手に土方に纏わり付いた。
「ちょっ…近藤さん?」
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