刹那主義
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あれから8年たちました…
8年なんてあっという間だったね。
愛朱姉さんは主に名のある大国から小さな里まで、とにかく潰していく仕事が多かった。星華姉さんは幻術を使って反乱をおこしたり暗殺したりする仕事が多かった。。
私はというと…うん、仕事関係なしにとにかく爆破した。
8年もそんなことを続けていれば、嫌でも有名になるもんで今や私達は悪名高い"東雲"として知られている。
『いや〜私達も有名になったもんだね。』
「ほんとそうね。あっその団子貰ってもいいかしら?」
『はい、どうぞ。』
「姉さん、ヒカリ、喋ってないで戦え!!っていうかあたしを盾にすんな!!」
はい、実は今忍に囲まれ戦闘中です。
愛朱姉さんを盾にして星華姉さんと二人でお茶を飲んでたら怒られました。
『大丈夫愛朱姉さん、もし片腕がなくなっても私と星華姉さんで治すから、安心して盾になって!!』
「安心できるかァァァ!!何、腕なくなるの前提なの!?」
「別に足でも直せるわよ、だから安心して愛朱ちゃん。」
「だからそういう問題じゃないんだってば!!」
『も〜愛朱姉さんったら我が儘なんだから。私今日起爆札も電火爆弾も持ってきてないから無理。やる気がおきない。爆発できないなら戦わない。』
「我が儘なのはおまえだろ!!」
「…あっ、私起爆札持ってきてるわよ。」
『よっしゃァァァ!!』
ヒカリは星華から起爆札を受け取ると瞬時に四人の忍に貼り付けた。そしてまた元にいた場所に戻り印を結び始めた。そして、
『雷遁・電糸縛の術』
電気の糸がまるで縄のように四人の忍びの体を捕らえる。四人目を糸が捕らえた瞬間、ヒカリは四人を指差した。
『破!!』
ドーン!!
電気の糸がヒカリのかけ声とともにショートしたかのように火花を上げて爆発し、その爆発に加え起爆札も共に爆発した。
「ナイス爆発!!(パチパチ)」
「…」
うっとりと未だに爆発している所を眺めるヒカリに拍手を送りながら星華は水遁で密かに消火活動を行っていた。
ヒカリの爆発で自分達を囲んでいた忍はいなくなったのだが…
周りを全てぶっ飛ばしてしまったせいで、さっきの忍達の手がかりさえもぶっ飛ばしてしまった。
「さっきの奴ら、何者だったんだ?」
「額あてからして…砂の忍者ね。確かこの辺は木の葉の里に近いわ、今は中忍試験の行われる時期じゃなかったかしら?」
「げっ…砂ァ?」
『でも星華姉さん、あいつら下忍の動きじゃなかったよ。』
「なんだか様子もおかしかったしね…何かが木の葉で起きるかもしれないわね。」
「でも砂の奴らはいつでもおかしいって。」
『ん〜…考えても分からないし、行こうよ木の葉。買いたいものもあるし。』
「そうね、私木の葉で美味しい団子屋知ってるの」
『あ、いいね団子!!』
「あの…私達一応犯罪者なんだけど。しかもS級なんだけどな。」
愛朱の嘆きは二人には届かず、ただ虚しく響いた。その二人はというと「団子、団子♪」と変な歌を歌いながら愛朱の前を歩いていたのだった。
(ところで星華姉さん、もうちょっと爆発力のある起爆札あげようか?あれじゃ蚊も殺せないよ?)
(まぁそうなの?お願いしようかしら。)
(まっかせといて!!城一つ軽くぶっ飛ぶ起爆札造ってるから完成したらあげる。)
(おいちょっと待ったァァァ!!そんな危険な起爆札なんかアンタ達二人に持たせるか!!自滅してしまうわ!!)
((えー。))
(えーじゃない!!)
2009年9月14日
2010年4月27日(訂)