三国無双短編夢

火計はやっぱり敵城で!!
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『うーん。』


「これならどうです?」


『なるほど!!でもここをこうするほうがさらにいいと思いませんか?』


「そうですね!!」






陸遜と魏の軍師名無しさんは火計仲間でよく二人で火計について語り合うほど仲がよかった。 

呉の陸遜、魏の名無しさんといえば放火魔も逃げるほどの最強な二人で年も近いせいか、いつのまにか仲良くなっていたのだった。 

今日また火計についてかたりあっている。
今日のテーマは、ちかくある姜維との戦(魏対姜維)でどうやって姜維本陣に火計をしかけるか!!…らしい。






『やっぱり、問題はいかにばれずに本陣に忍び込むか!!ですね。』


「ええ・・・」


「いや・・・一番の問題は、敵の軍師である私の部屋にあなた達がいることですよ。」





そう、実はこの二人、姜維の軍師である諸葛亮の部屋で作戦会議をしていたのだった。しかも、堂々と諸葛亮の部屋にあるお菓子まで食べている。 






「どうして私の部屋なんですか!?あなた達、自分達の国に会議室があるでしょう!!」

『だって・・・ねぇ。』


「ねぇ。」


「だってなんですか!!」 


『司馬懿様に・・・』






※※※※※



『司馬懿様』


「ビクッ!!!(この顔はまた火計について・・・また名無しさんと呉の小僧に城が燃やされる=仕事が増える)ななななんだ、名無しさん?」


『実は今回の策は火計がい・・』


「ああ!!火計でいいから、頼むから呉の陸遜という小僧との会議は別の所でやってくれ!!」


『別の所??』


「ああ、魏以外ならどこでも許す!!」


『はーい。陸遜殿〜魏以外の所にいきましょう!!』


「はい!!」


「(どこからでてきたんだ!!)」



※※※※※





『…ということで蜀にきました!!』


「いやいやいや、なぜ魏以外の所=私の部屋なんですか!!しかもよく城の中に入れましたね。どうやって侵入したのですか?」


「それは・・・」






※※※※



城門前



『諸葛亮さんの部屋はどこかな。』


「誰かに聞いてみましょう!!ちょっと待っててくださいね。」






そう言って陸遜は近くにいた草鞋を売っていた人物に道を尋ねた。






「あの・・・」


「いらっしゃい!!・・・ん??もしや、そなた陸遜殿ではないか?」


「えっ?なぜ私を・・・って劉備殿!?」






草鞋を売っていた人物・・・それは蜀の君主である劉備だった。なんでも、諸葛亮に内緒で城を抜け出して草鞋売りをしているらしい。若き頃の癖で、草鞋を売りたくなることがあるらしいのだ。






「そ、そうなんですか。(興味ないですね。)で、諸葛亮先生の部屋は何処ですか?」





いきなり陸遜は劉備に尋ねた。普通、いきなり聞かれて答えるはずないだ・・・





「このまま真っ直ぐいって、二つ目の門をまがっていけばよい!!」






いました・・・ここに、普通じゃない人が。





「ありがとうございます。ではいきましょう。」


『はい。』


「うむ、気を付けていくんだぞ。」



※※※※







「・・・ということです。」


「あの馬鹿君主!!もういいです、ほらっさっさと帰りなさい!」


「「・・・ちっ!!」」


「(舌打ち!?)」






陸遜と名無しさんはあまりにも諸葛亮がしつこいので一体会議を止めて諸葛亮を黙らせることにした。






『自分がビームうてるからって調子のりやがって・・・』


「そっちがその気ならこっちは・・・」 






陸遜と名無しさんは何処からか油を取出してそれをまきはじめた・・・・






「まままま、まさか!!だれかァァこの二人を・・」






シュッ、ボン!!!!






「「火祭りじゃァァ!!」」






この時二人が放った炎は三日三晩消えることなく、燃え続けた。こうして諸葛亮の部屋は全焼、さらには蜀の城までもが全焼したという・・・

そのせいで魏と蜀の戦は中止になり、火計ができなくなった二人は司馬懿や周喩の部屋で火計ごっこといって部屋を燃やしたのはまた別のお話・・・









火計はやっぱり敵城で!!
後始末はお願いします










改訂20100812
 

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