恐怖
俺はお前をどう扱っていいのか俺にはわからない
家族を殺し
こんな体したアイツ
俺はアイツに復讐するためだけ
四年間、俺の中に眠る獣の血に抗い続け生きた
だけど、今にして恐怖が俺を蝕んでいる
俺の…
俺の中に眠る獣の血がお前を襲うんじゃないかって………
お前の笑顔を奪ってしまうんじゃないか
どんなに冷たく当たったって笑顔でいたお前
俺の代わりだと言って泣いたお前
それだけでどんなに俺が救われたか知ってるか
だからもしも……
もしも俺がお前を襲いかかり
お前の笑顔を奪うようなら
誰でもいい
俺を壊してくれ……………
そしたら少しでいい
俺を思うお前の涙だけで
俺は救われるから