短編


□良心
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まだ陽は高く、すぐ近くの小学校から小高い騒ぎ声が聞こえてくる


男は煎れた紅茶を2つのカップに注ぐとテーブルに並べる


女はそれを黙って見つめる
いや、その目どこも見ていない

男が声を掛けると
ハッ として目を泳がせる

自分の手前に置かれたカップに目を留めて
恐る恐る口に着けるとずるずると啜った
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