is this LOVE?

□偶然
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ある日の事…僕は街を歩いていた…
ただ一人…何も考える事無く…



一人で何も考えたくなかった…




「シャドウ!!」


聞いたことがあるような
活発で…高い声…


まさかと思い振り向く…
そう…そのまさかだ…



「シャドウ!!やっぱり!!」

そう…僕の片思いの相手…
エミー・ローズ



彼女は頓珍漢だから僕の思いに気づいては居ないだろう


「こんな所で何をしている」


僕は素っ気なく答える
冷たい態度を取れば彼女は僕から離れていくだろう
そう思ったが…


「ねえ!!聞いてよソニックがね…」


嗚呼…やはり彼女は頓珍漢だ…
離れていくどころか、近づいていく…

どうやら…話を聞くと
彼女はソニックにデートをすっぽかされたらしい
まあ…僕はそんな場面を何度も見ているが…


「ソニックってね」


彼女の口から出る「ソニック」という言葉が気に食わなかった…
しかし、彼女は構わず言葉を吐く

嗚呼…これは神からの嫌味か


気づくと僕等は街を歩いていた…
彼女の愚痴はまだまだ続く…


僕はただ
ただ…黙ってうずないていた…





ふと…彼女の口が止まった…
それと同時に視線を感じる…
横を向くと真っ赤な頬の彼女が居た


「あっ…ごめんね…アタシばかり話してて」


何故だ…
何故顔を赤くする



「別に構わない…」
ほらまた、素っ気ない態度を取る僕…


嗚呼…僕は意気地なしなのか

沈黙が続く…
彼女の頬の赤みはまだ消えない

彼女が口を開く

「しゃっ…シャドウって何であんまし喋んないの?」

数分の沈黙を切った言葉がこれだ…


「さぁ…僕にも分からない…」
「そっ…そうなんだ」


彼女の声が震えているのに気づく…
何故だ…

僕が恐ろしいのか…それとも…

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