図書室

□人生を変える力
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『一人ひとりの中に
  人生を変える力が眠っている』


そう言ったのは誰か忘れた

でも

この言葉は間違ってない


俺は変わった
ルキアによって死神の力を貰って、戦っている

普通の高校生じゃ有り得ない人生だ

だけど

あの時ルキアがいなければ
俺はここに生きていない

親父も
夏梨も
遊子も

みんなここにはいない

ルキアと出会って俺は変わった

だけど

俺の心を変えたのはルキアじゃない

俺を変えたのは…


――――――――




「冬獅郎ーー!!!」
「…!! 黒崎!?」


勢いよく執務室の襖を開ける。大きな目を見開いて俺を見る冬獅郎。驚いてる顔が可愛い。
今日は金曜日だけど学校は休み。だから浦原さんに頼んで穿界門を開けてもらい、冬獅郎に会いにきたんだ。
大体予想はしてたけど、やっぱり仕事してる。しかも乱菊さんはいないし。


「…お前、学校は? 今の時間なら授業じゃないのか?」
「今日は休み。臨時休校ってやつ。だから冬獅郎に会いにきたんだよ」
「……」


あ、赤くなってきた。可愛いなぁ。


「…折角だが、悪いな。松本が溜めた書類が片付かない」
「いいって。連絡も無しに来た俺も悪いし。…そうだ、お茶入れてやるよ」
「あ…いや、別に気をつかわなくても」
「遠慮すんなって」



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