BL小説
□絶対お前だけには敵わない
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「慎吾ww」
「山ちゃん」
「慎吾、英語の教科書貸して?どうせ慎吾の事だから、置き勉してンでしょ?オレ、予習してきたら忘れてきてさww」
「・・・なんかムカつく言い方だな・・・」
「貸して?」
「・・・・・・オレ、今日英語ないンだけど?」
「だからどうせ置き勉してンでしょ?」
「・・・してないって言ったら?」
「キスしてあげるから」
「貸す!!!!」
しまった!!!!
そう思った時にはもう遅かった
「ありがとww借りるよww」
そう言って山ちゃんは走って自分のクラスに戻って行った
「くっそ〜!!!!またやられた!!!!」
この行動はいつもの事
オレはいつも山ちゃんに引っ掛けられる
此処だけの秘密
オレと山ちゃんは付き合っている
オレは良くこの手口を使われる
いつも最後には
「キスしてあげる」
そう山ちゃんは言うが、実際にその約束を守られたことはない
まぁ、その手口にいつもいつも引っ掛かるオレもどうかと思うが・・・
あ〜あ・・・
オレだけの想いなんじゃね〜のォ?
山ちゃんは実はオレの事を好きじゃなかったりして・・・
なんだか、考えたら落ち込んできた・・・
あ〜あ・・・
一方通行 オレの想いは 行き止まり
なんか良い俳句
「1回だけでも良いのになァ・・・」
「なにが?」
「!?!?;;山ちゃん!?!?;;教室に戻ったンじゃ・・・!!」
「いや〜、オレ、いつもこーゆーのでちょっとは約束守らないといけないかな〜?って思って戻ってきた」
「は?約束?」
「そう、約束」
そう言って山ちゃんはオレの制服のネクタイを引っ張ってオレに近付いたと思ったら
ちゅ
と、オレと山ちゃんの唇が一瞬だけ重なった
「!?!?///」
「じゃ〜ね、慎吾」
山ちゃんは走って教室に戻って行った
その途中、山ちゃんはオレの方を振り向き
「あ、そうそう、オレもちゃんと好きだからww慎吾だけの想いじゃないと思うけど?」
と、言って行った
って、心の声が外に漏れてた!?!?;;
てか山ちゃん最初から聞いてたのかよ・・・
やっぱオレは山ちゃんには敵わねぇな
絶対お前だけには敵わない
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