Novel
□苦楽
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朝…俺が寝ている間に、高杉の刑は執行された……。
俺と高杉の仲を知ってか、睡眠薬を副長に飲ませれた俺を……誰一人として、起こしに来なかった……。
俺は……あの人の最後を……
……見れなかった………
『あなたの最後を見なきゃいけないなんて……俺は不幸者です……』
時として……死は残酷で……
『最後にオマエが見れるなんて…俺は幸せ者だな……』
…………暖かだ………
『オマエと…もう少し生きたかった……』
あなたが生きていれば……
過ごしていただろう……
未来の時間を……
あなたの最後の言葉と共に………
『オマエと…もう少し生きたかった……』
「俺は今でも、あなたと……」
生きていますよ……
END