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□とめてとまらぬなんとやら
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目の前には可愛い、もぅほっんと愛くるしい、何て言うか、目に入れても痛くない、みたいな?
とにかく可愛いナルトが目の前に居る!!
ああ頭ん中グチャグチャだっ!!
落ち着けオレ。



-とめてとまらぬなんとやら-



えーと、任務が休みできっと一人で居るだろうから、気になってナルトの家に行ったんだけど、居なくって、探しに行ったんだよ。
そしたら日当たりの良い静かな丘の上にナルトを見つけた。
ポツンと一本だけ植わった木の下で睫を伏せてしまっている。青い眼が見れないのが残念だって思った――ってオレ手を伸ばして何をする気なんだ!?
いやいやだから伸ばしたら駄目なんだって!!
オレはナルトの先生であって、そういう気があるわけじゃないだろ!?
な!!
いや、だから手を引くんだぁ!!
負けるな!!オレ!!
うわぁ。
ほっぺふにふに。
――あ…。負けた。
「…ん」
!?
起きる!?
「カカ…せ…せぃ」
「はい!!ごめんナルト起こすつもりは無かったんだ!!」
「……」
あ、れ?
反応ない。
寝てる?
「お〜い。なぁると(小声)」
やっぱり、寝て
「せんせ…」
「!! …ナルト?」
目を開けたと思ったら、ふにゃぁっとナルトが笑う。
――かっ!!



可愛いぃv



――あれ?
…寝ちゃった?
え、今の寝言!?
オレナルトの夢に出演しちゃってるの!?
可愛い過ぎるよ!!ナルト!!

――ていうことだよ!!
これじゃあパニックになるだろ?
ナルト…。
夢じゃなくても目の前にはオレが居るよ〜。
いや、いんだけどね。
折角来たから起きて欲しいなぁって…。
起きない?
起きない…よね。
起きないか。
う〜ん。
じゃ、オレも横で寝ちゃおっかな。
オレの任務は夕方からだし。
よいしょ。
…あ〜可愛いなぁ。
ちょっとならいいよね。
いやいや決してやましい気持ちはない!!
ほら、ナルトの枕になったげるだけだよ。
ってわけで、腕をナルトの頭に回してみました。
うわぁv
小さい。
大好き、ナルト。
――え?
あ、先生としてね。
「…ん…。」
!! ちょ、ナルト寄りすぎ!!
どきどきしちゃうから!!
――えぇ?
どきどき?
……。
「せ…んせ。」
「――っ////」


えー。
はい。

降参。

認めます。


ああ!!
オレはキミが好きです!!









「…んぅ…」
ぎゅう。
―――っ!!

呼び寄せろ!!
オレの理性!!




とりあえず、オレもぎゅっとしてみよう。
後のことは何とかなるだろ。


end.










―とめてとまらぬ恋の道―

[意味]
他人の忠告とか理性とかはまったく役に立たず、どうやってもとめようのないのが恋というものだということ。

古語ことわざ辞典より




20080213

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