連載
□心の恋に触れるまで。
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俺はコンラッドにされるがまま、応急処置を受けた
ギーゼラから貰って来たという軟膏が優しく塗られる。
『難攻不落の軟膏…』
《おや、貴方がギャグを飛ばすなんて珍しいですね?俺も今同じ事を考えていましたよ!!
まだ…痛みますか?》
自分でも驚くような事を言ってしまった。
言葉だけなら、とても良い薬なのに…
同様を隠そうとしたら、見るとも無しに彼の瞳に目が行った
まばゆい煌めきを放つ銀の光彩
心臓が粟立った気がする…
『いや「ユーリ…すまない。僕の責任だ…」
言葉の途中でヴォルフラムが しょぼんと謝って来た。
心配そうに覗き込んでいるので
大丈夫、お前のせいじゃないよ。こんくらい明日になれば治ってるさ
と言ってやろうとした。
しかし口から出たのは
『悪いけど、コンラッドと二人きりにしてくれないか?』
という言葉