連載

□心の恋に触れるまで。
3ページ/14ページ






俺はコンラッドにされるがまま、応急処置を受けた
ギーゼラから貰って来たという軟膏が優しく塗られる。


『難攻不落の軟膏…』


《おや、貴方がギャグを飛ばすなんて珍しいですね?俺も今同じ事を考えていましたよ!!
まだ…痛みますか?》


自分でも驚くような事を言ってしまった。
言葉だけなら、とても良い薬なのに…
同様を隠そうとしたら、見るとも無しに彼の瞳に目が行った
まばゆい煌めきを放つ銀の光彩
心臓が粟立った気がする…


『いや「ユーリ…すまない。僕の責任だ…」


言葉の途中でヴォルフラムが しょぼんと謝って来た。
心配そうに覗き込んでいるので

大丈夫、お前のせいじゃないよ。こんくらい明日になれば治ってるさ

と言ってやろうとした。




しかし口から出たのは


『悪いけど、コンラッドと二人きりにしてくれないか?』


という言葉







 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ