短編

□君の眠り
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ユーリが呆れるくらい鈍感だった頃の話


コンラッドは ルンルンしながらユーリの部屋に向かっていました
今日は 珍しいしく ユーリの方から 散歩に誘ってくれたのです

コンコン ガチャ

《ユーリ 失礼します!》


「…やぁ…ウェラー卿」


コンラッドはキッカリ三秒固まってしまいました
なんとそこには、ベッドの上でユーリにひざ枕をする村田君がいたからです


《…猊下どうして此処に…》


有り得ない という顔をしながら最強の恋敵を睨みつけます
村田君は ニヤッと笑って答えました


「いや〜渋谷がさ、
"なぁ村田?執務のしすぎで目が疲れたみたいだ…ひざ枕して、俺を癒して☆"
って甘えて来たんだよね〜」


本当のところは ユーリが
(ヤベ…目 疲れたかも。5分たったら起こして)
と言い寝始めてしまったので、村田君が勝手に隣に座ってひざ枕状態にしたのでした。


《猊下、お代わりしますよ
やり慣れてないと膝を痛めますので
まぁ俺はユーリを毎日の様に、抱きしめているので大丈夫ですが》


「やだな〜ウェラー卿、こんなに綺麗な黒髪の頭が僕の膝を痛める訳ないだろう?」


村田君は、さらさらとユーリの髪を梳きながら言いました
ビキビキ
コンラッドが真っ暗な笑みを浮かべて反撃をします


《陛下ー! ハイキングウォーキングの時間ですよー!!》


『っっんがはっ!卑弥呼様ぁ
あれ…コンラッド…どうした? あぁ、散歩に行くんだ…っけ
…ごめん… ちょっと寝てた
顔洗ってくるから待ってて』


ユーリは部屋を出て行ってしまいました
今回の腹黒い対決は、コンラッドに軍配が上がろうとしています




 
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