連載
□彼の恋を願うまで。
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「さぁ、準備は良いかい?」
カラコン良し
髪染め良し
学ラン着用
靴紐は解けてない!!
指差し点検の如く、村田が確認していった
呪いを解く手掛かりを求めて
俺はこれから、過去に行く
村田の大胆な提案を受け入れたのは、意外にもヴォルフラムだった。
何やら核心するものがあるらしく、過去に行く手筈も彼が整えてくれた
「陛下ぁ本当は、アタクシもご一緒したいのよ?
でもね、哀れな囚われ人を放って置けませんわ〜☆」
『ツツツツェリ様っ!
分かったから、離してください〜…俺が囚われちゃうからっ』
ゼーハーゼーハー。
過激なスキンシップは心臓に悪いものだ
杉本女王紛いの色気ムンムンのスリットは、止めていただきたいです。
ってゆーか、周りの男は今更魅了されることも無いと思うが…
んもぅ♪
とウィンクをしたツェリ様は、ヴォルフラムに引きずられて離れて行った
あぁ…去り際までそんな美脚を見せ付けないで下さい…
「ユーリっ!!」
ビュン
振り返ったヴォルフラムが、銀の翼のブローチを投げた
『…ヴォルフラム、これって…前もらった金色のとセットのか?』
「ただのお守りだ、ヘナチョコー!!絶対に、無くすなよっ
ちゃんと僕の元に帰って来て、直接返すんだぞ!!」
あぁ
と拳を振り上げた
こんな時まで、ツンツンな物言いだけど、サンキューなヴォルフラム!
俺は必ず戻って来るよ。
だから、そんなに心配そうな顔しなくて良いんだぞ
…はっっ
もしかして、自分の兄の事を心配してるのか?!