黒の死者 旧
□零
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嗚呼、血が付いてしまった。
洗うのが大変だ。
最後の人間は脂身が多かった。
焼いた後の独特な臭いが鼻をかすめる。
「主人。」
「……麗矢か。」
振り向けば馴染みの顔。
頬がゆるむのを感じた。
「今日は?」
「十八人殺って七千¢。お前が殺しても結構ラクじゃないか?」
「…僕は戦えませんからね。」
「冗談じゃよ!!」
儂が先に歩き、麗矢がついてくる。それが当たり前。
違和感もなく話しは進んだ。
「では、次の依頼がありますので……。」
「…早くないかの?」
「情報は毎日更新されます。」
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