詩──お題有り(未完)
□とどかない星の滅ぶ音
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夢にまで見た景色を
夢にまで見た景色だから
自らの手で壊す
粉々になるまで
風に舞い上がるまで
涙を流しながら
汗を流しながら
君と見るための景色
とっておいた景色
隣に君と花
隣に君と鳥
隣に君と私
これからの全てに
君といるはずだった
街角でも
喫茶店でも
腕の中でも
叫びながら
破壊する私に
残していった言葉は無い
何も無い
誰にも無い遺言
唐突な白い布
君型の山を作る
私は
君との全てを
壊していった
君の匂い
君の髪型
君の夢
君に捧げるはずだった
この景色
君を
忘れるために
早く
全て
完全に
この世から
無くなってしまえ
そして
君の元へ飛んで行け
君が
寂しくならないように