その他

□こんなに近くで
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ある放課後の誰もいない教室に二人の影があった。


「フェイトちゃん。私な、フェイトちゃんのこと好きなんよ。」



だが金髪の彼女は驚かずに

「うん。私もはやてのこと好き。」

あっさりと返答する。

「友達とかそうゆうのやなくて、フェイトちゃんが好きなんよ。」

一方告白した本人はフェイトは天然だからそう言うだろうと思っていたのですぐに言い直す。


「だから私も好きだってば。」

これまたフェイトがあっさり返す。


「フェイトちゃん、本当にわかってる?」

はやては自分の気持ちが伝わってないのか不安になる。



一方、フェイトは表情は笑顔のままあっさりととんでもないことを言ってきた。


「だから私もはやてが好き。付き合ってほしい。これで満足かな?」


(…おかしい。こんな答えあるはずないんや。だって…)


「嘘や…だってフェイトちゃんはなのはちゃんのことが好きなんやないの?」


「なのはは親友だよ。確かに私はなのはが好きで大切に思っているけど」

「もうええ!!フェイトちゃんは同情で私に付き合ってくれようとしとるだけなんやろ!!そんなら「はやて!!最後まで聞いて。」

フェイトがさっきとは全然違う真剣な眼差しではやてを見つめる。

はやては驚いた。
フェイトがこんなにも必死になるとは思っていなかった。



「確かになのはは大切だよ。でもなのはへの好きとはやてへの好きは違う。本当に大切で側にいてほしいのは、はやて…君だよ。この気持ちは同情なんかじゃない。私を信じてよ。」


フェイトが言い終わる頃にははやての顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。



「…フェイトちゃんのあほー…女の子こんなに泣かせてええと思ってるん?」

フェイトははやての涙を指で拭いてあげる。
「フェイトちゃん、好きや。ずっと側におって…離れんといて」

フェイトは頷いてはやての腕を引いて抱き寄せる。はやてもフェイトの背中に腕を回して抱き付く。


「はやてが嫌って言っても離さないよ。はやて、大好き」

フェイトははやての顎を持ち上げると唇に口付けた。


それからしばらく二人は手を繋ぎ寄り添っていた。
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