過去拍手作品
□HUNTER×HUNTER
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ハンゾー×故郷?×恋人岬
『うわぁー、夕日がきれー!見て見て、海だ海!』
「ほんとだ!岬も見えるよ!?」
「ったく二人ともガキだなぁ。」
『キルアに言われたくない。』
「気に入ったか?ここが俺様の故郷ニホン。その中でも有名な恋人岬!」
『こいびとみさき?』
「そう、ここは昔ある恋人達が永遠の愛を誓った場所といわれてるんだ。」
「私も文献で読んだことがある。」
恋人岬。
数百年前、グアムがスペインに統治されていた時代、スペイン人貴族の父親とチャモロ人の母を持つ娘がいた。
ある日、スペイン人の船長が村を訪れ、父親に娘との結婚を申し込む。
父親はこれを勝手に承諾。
娘はショックで家を飛び出し、そこで出会ったチャモロ人の青年と恋に落ちた。
怒った父親は強引に式の日取りを決めてしまう。
婚礼の夜、娘は恋人の元へ、と家を抜け出す。
しかし船長と父親は気付き、兵士と共に二人を岬に追い詰めた。
二人は互いの髪を結ぶと岬から身を投げた。
それ以来、恋人岬と呼ばれるようになる。
「…というものだが。」
『すごーい!さすがクラピカ!』
「ただの蘊蓄じゃねーか。」
「ハンターたるものこのくらい知っていて当然だが、レオリオ?」
「う…っ、うるせー!」
『でも、ロマンチックだけど、悲しいお話だね。』
「恋人岬にはもう一つある。ほら、あそこにある銀の鐘を鳴らして好きな人の名前を唱える、そうすれば恋が実るというものだ。」
『へー、それはロマンチックかも!』
「俺の台詞が…、全部クラピカに…。」
「ハンゾーどんまい。」
『ねえ、みんなで鳴らしに行こうよ!』
「よおおぉーし!行こうぜ!!もちろん、俺の名前を言ってくれるんだろ?!」
『却下。』
「即答かよ。」
「当然の結果だな。」
「俺行かない、めんどくさいし。」
「えぇ?!キルアが行かないならオレも…。」
「俺は行くじぇい…!」
「リオレオは俺とゴンとここに残る。」
「レオリオだっつーの!」
『ふーん、じゃあクラピカ、一緒に行こう?』
「私は構わない。」
『じゃあ決まり。すぐに戻るからまってて?』
「OK。」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「見ろよ、なかなかいい雰囲気じゃんあの二人。」
「キルア、てめぇ、わざと俺をここに残したな!?」
「当たり前だろ?ったく今頃気付くなんておせーよ。つーか、レオリオはあいつと釣りうわねーよ。」
「なんだとおおおぉ!!!」
「レオリオ落ち着いて!」
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「もう名前は唱えたのか?」
『うん、クラピカは?』
「ああ、ちゃんと唱えたさ。おまえの名前を。」
(レオリオの恋はどうなることやら。)
End