Cool Blue
□Strawberry on the Shortcake V
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その日はかねてからの約束で、政宗の部屋に幸村が遊びに来ていた。
クッションの上にきちんと正座した幸村は、期待を抑えきれないのか身体をそわそわとさせて、向かい合う政宗を見つめている。
「政宗殿…某、今日という日をどれだけ待ち望んだ事か…」
「そう慌てんなって、今見せてやるから。
…ほら、コイツがアンタの求めてたモンだろ?」
政宗自身の手で邪魔な布を取り払われ、目の前に堂々と晒されたそれを見て、幸村は感嘆混じりの吐息を洩らした。
「これは…なんと大きくて、立派な…」
「だろ? 今日はコイツでアンタをしっかりと満足させてやるぜ」
見惚れている幸村をさらに誘惑するように、政宗はそれの根本に手を添わせてよく見えるようにと持ち上げてみせる。
「コイツが欲しいか、幸村?」
それの先端を口唇に触れてしまいそうなくらい近づけてやると、幸村が恍惚の表情で頷いた。
「欲しい…どうか某に、心ゆくまで味わわせてくだされ…」
「素直なおねだりだな。
…いいぜ、望みどおり喰わせてやるよ。口開けろ、幸村」
政宗にそう言われると、幸村はまるで魔法をかけられたように従順な態度で大きく口を開け、それを口の奥までめいっぱいに咥え込んだ。
「んぅっ!!」
「そんなに奥まで咥え込んで、よっぽど待ち遠しかったんだな。
…どうだ、初めて味わうこのオレの味は。最高にdeliciousだろ?」
「…んっ…む…」
それを咥えたまま、幸村が息苦しげにしながらも首を僅かに上下に動かすと、政宗は微笑ってその髪を撫でた。
「Sorry、今のアンタは口が利けないんだったな。
そうやって口いっぱいにオレのを頬張ってるアンタの姿、すげぇ可愛いぜ」
政宗はそれを丹念に味わっている幸村を嬉しそうに眺めていた。
幸村は一心不乱といった様子でそれを口に含み、時折歯で扱くような動きも混ぜている。
「そろそろ喉が渇いただろ?
今、オレがアンタに極上のヤツを飲ませてやるよ…ほら」
「んんっ!!」
政宗が出した液体を促されるままに喉に流しこんだ幸村は、その濃さに思わずむせてしまった。
「…げほっ…こほっ…」
「オイオイ、零すなよ。
勿体ねぇだろ」
顔を上げさせると、むせて口を離した時に飛び散った液体がかかってしまったらしく、白くトロリとした雫が幸村の顔を汚している。
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