捧げ物‡

□温もり
2ページ/3ページ

「ホントに冷てぇ…」
「……だろ?これからもっと寒くなるな…」

そう俺が呟くと

「そしたらまたこうやって温めてやるよ」

と俺の手をさっきより強く握り、ヤツが言った

「もっと寒くなったら…」
「ん?」

俺はヤツに抱き付いた

「美堂?!」
「こうやって温めてくれよ…」

するとヤツは嫌がらずに抱き付き返してくれた

その行為が

堪らなく嬉しかった

「…あぁ」
「ホントだな?」
「約束する」
「…おぅ」


もっと寒くなっても
こうして二人で歩いていきたい
…温もりを感じながら

END
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ