奪還屋 小説
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今日は4/19
特に何もない普通の日だと思っていた…
それなのに…
special
ビラ配りを終えてスバルでトンクに向かっている途中
「…ねぇ、蛮ちゃん…今日って何かあったっけ?」
突然銀次が俺に聞いてきた
「ねぇと思うが…どーかしたか?」
俺は運転しながら返事を返した
「…何かあったような気がして仕方ないんだよね〜」
少し唸りながら返事が返ってくる
「……飼育の日?とか…」
適当に語呂合わせ
「そんなんじゃなかった気がする…」
勿論違う
「じゃあ何なんだよ…」
「何だっけ…」
曖昧な銀次の反応に結構短気な俺様はとうとう…
「だぁー!!俺に聞いたってわかるわけねぇだろ?!何かの記念日とかか?!」
と、キレてしまった
すると銀次は手をポンッと叩き
「あー!!それっぽい感じがするっ!!」
と、言った
運転したままじゃ話しが進まないと思い、俺は路地裏に車を停めた
改めて話しを切り出す
「記念日…?」
「うんっ!!…でも何のだろ…;;」
真剣に考え始めた銀次
「初めて立った日…とか」
冗談で言ったつもりが…
「…バカにしてる?」
本気にされ、軽く睨まれた