*拍手ありがとうございます*







>>ゼロルルロロの仲良し家族話
ゼロとルルは双子設定です
あと、ルルは本編よりも早く、C.C.によって記憶を取り戻してます

>>拍手コメの返信は、diaryにて



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紅い紅い夕陽は、ゼロの眸を思い出させる。
強烈で、世界を丸ごと包み込む、何処か悲しい色。



04.夕焼けの



「…入れ替わるか?」

「え?」

夕食の席でゼロは静かな口調で言った。

ロロはいない。機情に報告があるのだと言っていた。勿論、虚偽の物だが。
だから今ここでは、ゼロとルルーシュの二人きりだ。

ルルーシュはぱちくりと紫の眸を瞬かせる。

明日の朝、ゼロはここを立つ予定だ。機情を騙せるのは、3日が限度だろうとゼロは始めに言った。
そして自分が"ゼロ"として動けば、ルルーシュの監視が厳しくなるだろうとも。

「何故だ?」

暫く逡巡した後、ルルーシュがぽつりと言った。きっと本気で分からないんだろう。

ゼロは内心苦笑して、己の片割れに話し出した。この、自分の事を省みない、だからこそ愛しいと思える存在に。

「監視カメラに囲まれた生活では、お前の神経も知らぬ内に磨り減っているだろう。ゼロも仮面を被るとはいえ、あちらの方が遥かに負担は少ない」

ゼロの目差しはどこまでも優しい。だからこそ気付いたのだろう。

理屈だらけな理論のようでも、その内側にある優しさに。

つまり、監視が厳しくなる自分の代わりを引き受けようとしているのだろう。"ゼロ"としての活動の下準備は、もうほとんど終わったと言っていた。
後は実際の戦闘で指揮を取れば良いだけの筈だ。
しかも、今のカラレス総督では、余程のイレギュラーでもない限り、こちらの勝利は動かないだろう。


「もうすぐ、ゼロとして動き出すって言ってたじゃないか」

困ったように眉を下げれば、ゼロは尊大な態度で返す。
お前は悪くない、とでも言うように。

「だからこそ、だ。お前には精神的な休息が必要なんだ」

「…優しいな、ゼロは」

「そうでもないさ。知ってるだろう?私は冷酷非道と謳われた"ゼロ"なんだ」

「知ってる。でもそんなのはゼロの一面でしかない。ゼロは優しい。俺はそれを知ってる。俺にとっては、それで十分だ」

「…ルルーシュ」

「…俺が居ない間、ロロのご飯、頼んだぞ」

「フッ。そっちこそ、テロ活動、頼んだぞ。一年振りのゼロの復活だ。派手にやれ」

「ああ。分ってる」


紫と紅が交わる。

それで十分だった。


「覚えておけ。ルルーシュ。お前には、私がいる。ロロも、ナナリーだっている」

「ああ。そうだな」

「離れていても、一人になるわけではない。だから、」

バイバイ、さよなら、また今度





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ゼロは、ルルーシュに息抜きをさせてあげたかっただけ

ここでの機上は、ロロしかルルーシュ側にまわってませんから、監視カメラに囲まれた生活は、やっぱりストレスが目茶苦茶溜まる

それと後は、お兄ちゃんの勘みたいなものかもしれません^^








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