□ひまわり
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ムッ、この声は。

振り向くとやっぱりそこには


「あ゛、サスケ馬鹿女!」
「ばか、ナルトそんなこと言うなって」


シカマル、無駄よ?あたしちゃーんと聞いてたんだからねー。


騒がしいやつ。
ナルトがいた。


「なによ、あんたはサクラ馬鹿じゃないー。しかもどべ」

そうよ、いつもこいつはサクラサクラばっかり。

サクラにだけは“ちゃん”なんてつけちゃって。
だってあたしなんか【サスケバカ女】よ?!サクラには口が裂けても言わない癖に。

『サスケを想うサクラが好きなんだとよ』ってシカマルから聞いたことがある。

じゃあ、あたしは何?あたしだってサスケ君が好き。でもあたしにはそんなこと言わない。“ちゃん”付けどころか名前すら呼んでもらえない。


もしかしたらこの馬鹿はあたしの名前を覚えてすらいないのかもしれないのだ。


(……そんなのむかつくのよー、馬鹿ナルト)
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