忍U

□ちょっとの遅刻は多めにみてよ
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「シカマル───!」

「いの…?」

駆けてくるいのをシカマルはいぶかしげに見つめた。

「あんた、ナルト知らないっ?」

「ナルトがどうかしたのか?」

「見つからないのよー!明日あいつの誕生日だからみんなで祝う計画たてたのに肝心の主役が見つからないなんて―!」

「そういやぁ、あいつ明日誕生日だったな」

「そうよー。まったく、ぁんの馬鹿見つけたらただじゃおかないわー!」

拳を振り上げるいのにシカマルは苦笑すると背を向けた。

「どこ行くのよシカマルー」

「主役がいない誕生会なんてシラけるからな」

「いーい?ちゃーんと今日中にサスケ君ち来なさいよ。そうしたら見逃してあげるわー!」

後ろ手でやる気なさそうに手を振るシカマルに満足そうに笑うといのは戻っていく。大方、パーティーとやらの最終準備に精を出すのだろう。



さすが幼なじみ。こちらの行動等は全てお見通しか。

「これだから女ってやつぁよ…」

女なんて関係ないのは解ってるけど悔し紛れに呟いてみる。

「あーあ。独り占めしたかったのに、メンドクセー」

でもそうもいかないようだから。


早く帰って自分の部屋で寝ている愛し子を起こして、少ない時間を二人で過ごそう。誰よりも先に祝うことくらいの特権はメンドクセーけど誰にも譲りはしないから二人で遅れてどやされようか。

君の生まれたこの日にたくさんの幸福が訪れますように。


☆ぇんど☆                
 

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