□☆お馬鹿な子ほど愛らしい
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「しっかまるー!!」

急に呼ばれて、振り向けば。思いもかけない所からコイツは来るんです。

「お?ってうぉぉおっ!」
どっすーん☆

「っぃタタタι」

「馬ぁ鹿、痛いのはこっちだっつうの。退け、早く」

しっかしマジ痛てぇ。っていうか、木から飛び降りてくんなっての。これじゃ奇襲じゃねえか。

「あっ、ごめんってば」

そう言いつつ慌ててどこうとするナルト。だが、慌てるせいで縺れた足が引っ掛かるらしい。そんなナルトを見ていると。

(つーか、実はこれ、いいポジションじゃねー?)

あー、別の意味でやべーな、こりゃ。

少し朱くなっている頬。この体勢からだとよく見える、桜色の唇。

そして極めつけは少し潤んだ綺麗な蒼。


「やっぱ、どかなくていーぜ」

「へ?なんでだってばよ」

きょとんとした表情がまた愛らしい。

イタダキマス。
心の中でそう唱えて。ナルトの腕を自分の方に引き寄せた。


「えっ──」

桜色の唇ゲット。

「───っぁ///」

その声やべぇって//

「ふぁっ…んぅ」

この先までいっちまおーかな…

ドンドンと胸を叩かれて不本意ながら解放する。

「っはぁっはぁっ。な、にすんだってば!」
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