GIRLS'room
□希〜negai〜
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「そなたが袖白雪か?」
「うん、やっと会えたね。」
ルキアの前に姿を現したのは少年だった。袖白雪という名前から予想されていた多くは女性だった。
だが目の前にいるのは雪のように白い肌をした、少年。
ルキアよりもだいぶ年下に見える。しかしルキアは相手に好感を持った。それが分かったのか、袖白雪はにっこりとほほ笑む。
「僕ね、ずっと待ってたんだ。僕はルキアのことを見てたけど、ルキアは僕のこと見れなかったでしょ。だからね、ずっと寂しかったんだ。」
少年が頬を高揚させてルキアに近づく。
「ルキアに会えて嬉しい」
嬉しそうに笑う彼にルキアもつられてほほ笑んだ。