銀魂
□確認してからじゃないと後悔することもある
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「おめでとう、銀時」
「……あ?」
やけにはしゃいだ声、しかも間違えようもなくあいつの声が聞こえたので振り返ってみた。
そこにいたのはヅラ子。
俺は仕事終わり。とはいえ今日は妊婦さんの代わりに買い物に行く、なんて依頼だったので、さくさく終わり、まだ4時少し前という時間である。
「……とうとう本格的に新しい世界に」
「入っとらん」
じゃ、なんなのよ、その恰好は??
「西郷殿に頼まれたのでな」
「頼まれたらやっちゃうわけ」
俺がそう言うと、ヅラはむっとした顔になった。
「金が入り用だったのでな。だが、もういい。さらばだ、銀時」
「あ、おい、ちょっと待てよ!!」
俺の呼びかけに見向きもせずにヅラは去って行った。
「………一体、何だってゆーんだよ」