□どうして君ってやつは(未)
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そうしてわかったこと。

彼は見た目だけの人間ではないということだ。


英二はよくうちの部のムードメーカーとして評される。
誰もが遠慮して手を出さなくとも無邪気に彼はすっと手を出す。それは時には他の人の気持ちを考えず自分勝手なように見られてしまうのだけれど。実際僕はずっとそうだと思っていたし、だからこそ苦手としていたのだから。

けれど違ったんだ。


彼はそれすらも計算してやっているのだ。


そのことに気付いた時に僕は自分も、いや自分こそが表面しか見ないで決め付けていたことに気付いたのだった。
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